- 住野よる
- 2017年映画化
- 2018年劇場アニメ化
こんな人にオススメ
- 小説を買ったことがない人
- 本で号泣?するわけないだろと思っている人
あらすじ
膵臓の病に冒されている<山内桜良>は家族以外にその秘密を家族以外に知らせず、明るく天真爛漫に過ごす。
病院でその秘密が綴られた『共病文庫』を拾った<僕>は彼女のやりたいことに付き合うことになる。
唯一家族以外に秘密を知る〈僕〉は共に残された時間を駆け抜けていく
感想
「桜良の病気が治って二人は幸せに暮らしていきました」
そんな結末からどんどん離れていくと共に少なくなる残ページ数…。
本→映画→本の順で映画を観た後、再度読んでみたのですが、両方ともよかった(*´∀`*)
原作を読んでから映画化するとお気に入りのシーンが飛ばされてたりするのでちょっとがっかりしちゃうこともあるのですが、『君の膵臓をたべたい』の映画は正直、個人的に本よりも観やすく感じました。
本で読むとショックというか、感情がつよく揺さぶられて消化するのにしばらく時間がかかったからなのもしれませんが…。
本は目次がなく、一息つく隙を与えないような構成になってます。
なので一気に読んでしまいました。
映画と本ではストーリー展開が異なりますが、その違いを楽しめるような両方とも素敵な作品になってます。
考察
物語は〈僕〉視点で書かれているのに、呼ばれるときは名前を呼ばれることなく【秘密を知っているクラスメイト】など〈僕〉が相手からみえるであろう自分のキャラクターを呼びかけにあてています。
〈僕〉の名前は物語の最後の最後で明かされます。
志賀春樹という名前は「死が春来」というように字があてられるので、
作中にある「人生の物事は自分で選んできた結果だ」という言葉の通り、春に桜良が春樹と出会うことを選んで時点で桜良の死は確定したのかなと考えたりします。
『君の膵臓をたべたい』そう言葉を贈り合った二人。
春樹は「桜良の膵臓を食べることで彼女を苦しみを取り除きたい」
桜良は「春樹の膵臓を食べることでなんとか自分の膵臓を治したい」
きっと二人とも、もっと一緒にいたいという根底の思いは同じだったと思います。
衝撃的なクライマックスで、読むという行為で築かれてきた積み木が一気に崩されてくような感覚になりました。
読んだ後には、やるせなさや高まっていた緊張感が斧でブツッと切られたような強い脱力感が残ります。
ハッピーエンドが好きなのでなかなかこたえました…笑
アニメ化・マンガ化もされていたのは知らなかったので、機会があればぜひ観てみようと思いました!
